店長の指示が部下に伝わらない原因とは?効果的な現場での改善方法

採用・人材戦略

お疲れさまです!

先日、配属されたばかりの主任が、事務室でこんな話をしていました。

「アルバイトの〇〇くんに注意をしたら、反論されたんです……」

話を聞いてみると、そのアルバイトスタッフは、

・まだお店全体の仕事を理解できていない
・十分に仕事の説明を受けていない
・主任が現場に出ないため、バタバタしていた

そんな状況だったようです。
その中で上司から注意を受けたことで、「自分ばかり責められた」と感じ、
感情的になってしまったのでしょう。

配属からまだ1ヶ月未満という点を踏まえると、
もう少し様子を見てあげたい部分もあります。

ただ、今回に限らず、
現場では部下のマネジメントに頭を抱える場面は本当に多いですよね。

・注意すると反発されるor嫌そうな顔をされる
・言っても動いてくれない
・同じことを言っているのに、人によって反応が違う

店長・主任をやっていると、一度は悩む部分だと思います。

そこで今回は、

1)なぜ部下は上司についていくのか?
2)どうすれば、部下に対してリーダーシップを発揮しやすくなるのか?

この2点について、
現場目線で少し整理してみたいと思います。


同じことを言っても、なぜ伝わり方が違うのか?

現場では、不思議なことが起こります。

他の人と同じ内容の注意しているのに、
ある上司の言葉は素直に聞いてくれる。

でも、別の上司が言うと素直に聞いてくれない。
そして、本人のいないときに愚痴を言う。

これ、現場ではありがちです。

例えば、

・仕事のミスを繰り返したスタッフを注意したとき
・忙しいときに私語をしているスタッフを指導したとき
・清掃がきちんとできていないを注意したとき

こういう場面です。

同じ内容を伝えても、
「すみません、気を付けます」
となる場合もあれば、

「でも他の人もやってますよね?」
と反発される場合もある。

この違いは、
“言い方”だけではありません。

実は、
「誰が言ったか」
が大きく影響しています。

部下が上司についていく“5つの理由”

現場リーダーが部下を動かす影響力を表した図表

部下が上司についていく理由を語る際に参考となる考え方があります。

この考え方は、社会心理学では「社会的勢力」と呼ばれています。

少し難しい言葉ですが、簡単に言えば、

人は、なぜその人の言葉を聞こうと思うのか

を整理した考え方です。

現場向けに言い換えると、こんなイメージです。

  • 報酬勢力 「頑張ったら評価してくれるかも」
  • 強制勢力 「逆らうと怒られる」
  • 正当勢力 「上司だから従う」
  • 専門勢力 「この人、本当に仕事ができる」
  • 準拠勢力 「この人についていきたい」

ここで大事なのは、
上司がどう思っているかではなく、部下がどう感じているか
という点です。


「上司だから」では、人は動かない時代

長年現場に立ってきましたが、
今は「上司だから」という理由だけでは、人は動きません。

もちろん、
強く言えば、その場では従います。

ただ、裏では、

・必要最低限しか動かなくなる
・上司がいない場所で手を抜く
・報連相が減る

こうした状態になりやすいです。

特に最近は、
“納得感”
を重視するスタッフが本当に増えました。

だからこそ、現場では
特に「準拠勢力」が重要になります。
※準拠勢力 「この人についていきたい」と思わせる力のこと

つまり、

「この人のためなら頑張ろう」

と思ってもらえる力です。


「誰が言ったか」がすべてを左右する

部下に対して、
どれだけ正論を言っても、
どれだけ立派な言葉を使っても、

部下が無意識に見ているのは、

「何を言ったか」より「誰が言ったか」です。

この「誰が言ったか」を支えている1つが、まさに準拠勢力です。


現場で本当に信頼される上司の特徴

では、部下から信頼される上司は何をしているのか。

実際は、特別なことではありません。

例えば、

・忙しいときでも新人を放置しない
・ミスしたスタッフを人前で必要以上に責めない
・自分だけ楽な仕事に逃げない
・スタッフが帰る前に「今日ありがとう」と声をかける

こういう日々の積み重ねです。

逆に、
部下は意外なほど細かい部分を見ています。

「自分では出来ているつもり」
でも、

・新人への態度だけ少し雑になっていないか
・気に入っているスタッフと接し方が変わっていないか
・忙しいときほど口調が強くなっていないか

こういう部分は、かなり見られています。

■ 最後に

人は、
「正しいことを言う人」
ではなく、

「信頼している人」
の言葉を聞きます。

これは現場に立てば立つほど、強く感じます。

もちろん、
知識や指導力も大切です。

ただ最後は、
日々の行動の積み重ねが、
部下との信頼関係を作ります。

もし、
「最近ちょっと出来ていなかったな」
と思う部分があれば、

明日、一つだけ意識してみてください。

部下との関係は、
意外なくらい小さな行動から変わっていきますよ。

チェックリスト

□ 部下と1日1回は会話している

□ 結果だけでなく、過程も言葉にして認めている

□ 忙しいときほど、口調や態度に気を付けている

□ 新人・ベテランで態度を変えていない

□ ミスを注意するとき、人前で必要以上に責めていない

□ 「ありがとう」を言葉にして伝えている

□ 部下が困っているとき、一度は声をかけている

□ 自分だけ楽な仕事に逃げていない

□ 小さな約束でも守るようにしている

□ 部下から見られていることを意識している


もし、1つでも
「最近できていなかったな」
と思う項目があれば、明日から一つだけ意識してみてください。

現場の信頼関係は、
特別なテクニックではなく、
毎日の小さな行動の積み重ねで作られていきます。

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