お疲れさまです!
今回は、独学で資格取得を目指している方向けの記事です。
資格や試験の勉強をしていて、ふとこんな不安が頭をよぎったことはありませんか?
「本当にこのやり方で合っているのか?」
実はこれ、以前私もよく考えていました。自分で計画して、テキストを選んで、自分で進めないといけない——そりゃ不安にもなります。
今回は、そんな独学の不安を少しでも解消できるように、私自身の経験をもとに「本当に効果のあった勉強法」と「やってはいけない勉強法」を書いていきます。
少しだけ自己紹介
サービス業で店長をしながら、これまで独学で7つの資格を取得してきました。
・中小企業診断士
・ビジネスマネジャー検定(100点)
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(90点)
・そのほか人材・店舗運営に関する計7つの資格を取得
・とある専門試験で「全国1位」を複数回経験
通信講座やオンライン講座は一度も使っていません。
昔から頭がいいわけではなく、私もすでに40代に突入。20代の頃と比べると本当に物覚えが悪くなりました。さらに老眼になりつつあります…
だからこそ、わかったことがあります。
・独学で失敗しやすいポイント
・無駄だった勉強方法
この記事では、そういったリアルな失敗談も含めて書いていきます。
この記事で分かること
- 勉強を始める前に絶対に考えておくべきこと
- 1週間単位で無理なく続けられるスケジュールの立て方
- 記憶に残りやすいインプット・アウトプットの方法
- やってはいけない6つの勉強法とその理由
4ヶ月で合格した友人と私の差はどこにあったのか
少し前の話ですが、私の友人が中小企業診断士の一次試験を独学・4ヶ月で合格しました。
一方、私はもう10年前の話ですが、中小企業診断士一次試験に合格するまで独学で3年かかりました(二次試験は1年)。
同じ独学なのに、この差はいったい何なんでしょう?才能?記憶力?
友人に直接話を聞いてみると、いくつか違いがありました。
友人がやっていたこと:
- 勉強を始める前に「合格後どう使うか」を具体的にイメージしていた
- テキストを読んだら、すぐ問題を解いていた(インプット後即アウトプット)
- 日々の学習の仕組みができていた。
以前の私がやっていたこと(4年間):
- テキスト内容を理解してから問題を解こうとしていた
- 間違えた問題を「なんとなく」見直して終わりにしていた
- やる気が出ない日はゲームやYouTubeで1日終わっていた
つまり、差は才能や記憶力ではなく「勉強に対する考え方とやり方」だと思っています。
これが、この記事で伝えたい核心部分です。
独学で資格勉強するための基本的な考え方
独学で勉強しようとすると、自分でさまざまな情報を調べる必要があります。
●資格取得の目的を考える
資格勉強を始める前に、まずご自身で考えてほしいことがあります。
【考える内容】
・なんのために勉強するのか?
・合格後、どう仕事・プライベートに活用するのか?
・そもそも、この資格は本当に必要なのか?
ということです。
「リスキリングが流行っている」「おすすめ資格に載っていた」「なんとなくよさそうだと思った」という理由でせっかく合格しても、そのあとの人生や仕事に活用できないと後悔することが多いです。
たしかに勉強過程で知識定着により仕事に活かせたり、合格することが自信につながることもあります。ただ、資格取得には時間やお金がかかりますよね。特に、私みたいに家庭があると1万円の出費も十分痛い。また、受験勉強中も妻の痛い視線を背中で感じながら勉強しないといけません。
・資格の合格後、自分はどうしたいのか?
・どう仕事のキャリアに役立つのか?
・資格取得以外に代替案はないのか?
自分のやりたいこととすべきことは違うことが多々あります。一時的なモチベーションや周りに流されることなく「自分がなぜこれをやるのか」を最初にしっかり決めましょう。それが、つらい時期を乗り越える一番の燃料になります。
【失敗談】
昔話ですが、中小企業診断士の一次試験終了後に、「来年まで時間あるし」という単純な理由から当時の販売士1級を受験しました。結果、3科目合格(以前は科目合格制)しましたが、よく考えると自分のキャリアには意味ないなと思い、翌年は受けませんでした。勉強した知識はさておき、テキスト代や受験料金がもったいなかったと感じています。
●学習スケジュールの立て方
●理想ではなく実績に合わせた現実の計画を立てる。
スケジュールを立てる時、やる気に満ちているとついつい理想の勉強時間を設定したくなります。ただ、現実はなかなかそうはいきません。私もそうでしたが、いざやってみると仕事や育児の疲れ・思わぬ予定や残業が入るなど、予定以上に時間が取られることがあります。
私がおすすめするのは、こんな流れです。
①まず大まかに月間学習時間の見通しを立てる。
②次に月曜日を始点として1週間単位で調整。
「月曜〜日曜で何時間できたか」を毎週振り返るだけで、計画の精度がぐっと上がります。
●自分の時間を「コントロールできる」「できない」に分ける。
1日24時間を次の2つに分けてみてください。
●コントロール可能時間➤自分の意思で使い方を決めれる時間。
例)帰宅後の自由時間や待ち時間やスキマ時間など。
●コントロール不可時間➤自分の意思では動かせない時間。
例)仕事や睡眠・家事や育児など。
1日の内、自分が何に時間を消費しているのか洗い出すことで、
①現実的に勉強に回せる時間はどれくらいか
②無意識に浪費している時間の洗い出し
が分かり、無理のない勉強時間の見積もりが可能になります。
●続けるコツはやる気より「仕組み」
「やる気が出たらやる」では、永遠に続きません。
勉強が続かない大きな原因のひとつが「始めるまでがめんどくさい」こと。机に向かうまでに、小さな判断や準備が積み重なって、結果スマホやゲームに逃げてしまう——みなさんは心当たりありませんか?私はかなりあります。。
だから、仕組みを作ることをおすすめします。
・次にやるページを付箋で固定しておく
・机に座ったら「まず1問だけ」解く
・教材を開いた状態で終える
・スマホは別の部屋に置く、通知を切る
・勉強する内容を前日にメモしておく
「やる気が出たらやる」じゃなくて、
「やる気がなくても始められる」形にするのが独学のコツです。
合格のために重要な学習方法
ここからは私自身が効果のあったと思う学習方法を説明しますね。
●スキマ時間の活用
ほとんどの方が「スキマ時間の活用」はされていると思います。ここで私がお伝えしたいのが、スキマ時間は「新しいことを学ぶ時間」ではなく、「思い出す時間」に使うのが良い、ということです。
スキマ時間には、
・5~15分程度で短い時間である
・集中しづらい
・教材は開きづらい
・中断されやすい
といった特徴があります。この場合、「新しいことを理解する」のは、難しいと感じています。
だから、スキマ時間はインプットではなく「思い出す時間」として使いましょう。
具体的には、
・今日覚えた内容を頭の中で再現してみる
・間違えた問題の「どこが違ったか」を振り返る
・まとめているノートの読み直し
また、スキマ時間ができてから「何をしようか」考えるのではなく、事前に何をやるのかを準備しておきましょう。
●インプット直後にアウトプットを行う
非常に重要なことですが、人の記憶力はどれだけアウトプットをするかにかかっています。私が診断士の合格に4年もかかった原因は、アウトプットの重要性に気付くのが遅かったことだと反省してます。
具体的なアウトプットの一例として、
・テキストを読んだあと、該当する論点の問題集・過去問を解く
・ノートにまとめた後、すぐに自分の頭で書いたことを思い出してみる
・目の前に架空の人物を想像し自分の口で勉強したことを説明してみる
これを習慣化するだけで記憶の残り方が違います。「きっと覚えているだろう」と過信してインプット後のアウトプットを疎かにすると、記憶の定着に差が出ます。
例えば、「財務会計の減価償却」を勉強したとします。テキストを読んで「なるほど、定額法と定率法があるんだな」と理解した気になります。 でも、実際に問題を解いてみると「あれ?どっちがどっちだっけ?」となる。これが人間の記憶の現実です。 だからこそ、テキストを読んだら5分後には問題を解く。このサイクルが大切です。
実際言うのは簡単で、やってみると分かるのですが、これが苦しいし大変です。たいして覚えてないことに気づき、今までの時間は何だったんだ、、とショックを受けます。ただこれが習慣化してくると本当に記憶の定着に大事なことだと実感します。ぜひやってみましょう。
●不正解の問題の復習方法
次は、間違った問題の復習方法についてです。人によっては間違った問題をサラッと解答と解説を見直して終わりという方がいますが、これはもったいない。次は確実に解答できるように、何が原因かしっかり理解することが重要です。
具体的には、間違いを3つに分けて、何が原因なのか・次からどう改善するかチェックします。
①知識不足(知らない)
・見たことがない/用語が出てこない/暗記が抜ける
②理解不足(わかった気)
・解説を読んだら分かるが、自力だと解けない
③ケアレスミス(読み違い・手順ミス)
・設問の条件や否定語を見落とす
そうすることで、
・同じミスを二度としない仕組みを作る
・失点の原因を特定する
・自身の弱点の把握
に役立ちます。
やめたほうがいい6つの勉強法
ここまで「やったほうがいい勉強法」を中心に書いてきましたが、同じぐらい大切なのが「やらないほうがいい勉強法を知ること」だと思っています。なぜなら、資格試験で失敗する人の多くは、
努力不足ではなく努力の方向を間違えているからです。
私自身、これから挙げる勉強法はほぼすべてやってきました。だからこそ、胸を張って「非効率だった」と言えます。(※胸を張るほどの自慢にもなりませんが)
・解ける問題を何度も解く
・勉強時間を区切らない
・じっくりインプット
・ノートをまとめ・マーカーを引いて満足する
・やる気が起こるを待つ
・やたらテキストを購入する
ほかにもたくさんありますが、特に上記を説明させてください。
NGその1.解く必要のない問題を何度も繰り返す
完璧に解ける問題を何回解いても意味がありません。人はどうしても忘れるので、チェックのために一応問題を解いてみる、という方もいるかもしれません。私がそうだったので、気持ちは大変分かりますが、ほかに解くべき問題はたくさんあります。
【私が実践した方法】
私が意識していたのは、間違った問題に印をつけ、2周目以降は印の入ったところだけ解いていきます。ただし、正解したけど分からないキーワード・論点があった場合は、その部分も印をして、分かるまで反復します。
解く必要のない問題とは、全選択肢が理解できている状態です。
例えば、4択問題で正解を選べても、「なぜ他の3つが間違いなのか」を説明できないなら、まだ理解不足です。
NGその2.時間を区切らずに勉強する
時間を区切らずに勉強すると、結果的に効率が落ちます。たまに「なんだか今日は調子がいいぞ」と思い、休憩を挟まず一気に2~3時間勉強できる時があります。ただ、結果、後半に集中力が途切れています。
ここ数年、私は基本的に1回45分(休憩時間15分)で区切っています。45分に決めた理由は、
・45分なので無理なく、毎日続けやすいと思ったから
・やる気がない日も45分なら、なんとかやろうと思えたから
・休憩時間含めて60分なので時間管理しやすい
・集中力が保てる上限に近いと何かの本で読んだことがある
です。今でも同じように続けているので、自分に合っていたと思います。
独学の場合、自分で勉強プランや継続する仕組みをつくる必要があります。自分なりの勉強時間を決めてみてください。
NGその3.インプットに時間をかけすぎる
「完璧に覚えて理解してから問題を解こう」と思っていませんか?
昔の私がそうでした。テキストを3周読んでから問題集に手をつけるー結果、いざ問題を解くと全然解けない…。という悲劇を繰り返しました。
大切なのは「7割程度理解したら問題を解く」ことです。完璧を目指すと、いつまで経っても先に進めません。
実際、問題を解いてみて初めて「ああ、ここが理解できてなかったんだ」と気づくことがほとんどです。インプット:3 アウトプット:7ぐらいの配分を意識してみてください。
NGその4.反復の間隔が長い
人の記憶はこんな特性を持っています。
・覚えた直後は「わかった気」になる
・時間が経つと、思った以上に忘れる
・忘れかけたタイミングで思い出すと、強く定着する
つまり、完全に忘れてからやり直すのは非効率です。
おすすめは、忘れてしまう前に反復することで、記憶を定着させることが重要です。例えば、当日の寝る前・翌日・3日後・1週間後、など短くてもいいので3~4回に分けて反復させます。
NGその5.やる気が起こるのを待つ
ここが私が一番苦労した点です。。
人は、毎日24時間やる気でみなぎっている訳ではなく、当然、やる気が出ない日もあります。私の場合、やる気がない日はスマホ&テレビゲームに逃げていました。あと30分と言い聞かせつつ、電子コミックやYouTubeを2~3時間見てました。なんなら一日中見てた日もありました。
大体、反省した次の日はやる気が回復しているのですが、それを許してたらいつまで経っても合格しません。
やる気が起こるのを待つのではなく、周りの環境を変えることが必要です。
そのことに気づいた私は、
・ゲームソフトを店舗の職場の机で保管(家で遊べない)
・スマホ金庫(こちらが指定した時間までロックが解除できない金庫)をAmazonで購入し、帰宅直後にスマホを入れる。
「店長なのに電話掛かってきたらどうするの?」という意見もあるとは思います。ただその点は自宅PCでなんとかなります。
また、自分のやる気が出ないパターンを事前に把握して、対策をセットで用意しておくことも効果的です。
【やる気が出ないパターンと対策例】
・疲れている時 → 15分だけ仮眠。
・何から手をつけていいか迷う → 前日に「明日やること」を付箋に書いておく
・机が散らかっている → 5分だけ片付けタイム。環境をリセット
・SNSが気になる → スマホ金庫に入れる、または別の部屋に置く
こんな感じで、自分なりの「やる気が出ない時の対処法リスト」を作っておくと便利ですよ。
NGその6.やたらテキストを購入する
中小企業診断士の学習中、「もっと良いテキストがあるのでは」「他の受験者に置いていかれる」という不安から、ネットで見たちょっとよさそうな本があればすぐに購入していた時期がありました。
結論、テキストは増やすほど迷いが増えます。やることが分散されます。
基本は「メインテキスト+問題集+過去問」で十分です。50時間程度の時間で合格できる資格なら公式テキスト+過去問のみ。学習範囲が広く、中長期に渡る場合は、苦手な論点のみ補足するテキストを購入するだけで十分です。
新しい教材を買う前に、本当に今持っている教材をやり切れているか、一度立ち止まって考えてみてください。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
私は、20代後半から中小企業診断士の学習を始め、今に至るまで学習時間だけは人より多かったと自負しています。こんな中年でも、努力次第で合格できること、今までの失敗や気づき・自分なりの蓄積したノウハウを説明させていただきました。
資格試験は、才能よりも「考え方」と「やり方」で差が出る世界だと思っています。これから資格に挑戦する方の無駄な遠回りを少しでも減らせたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
振り返りチェックリスト
□資格取得の目的を明確にしているか
□1週間単位で計画を組み直している
□間違いを「知識/理解/ケアレスミス」に分けて復習している
□勉強時間を区切っている
□インプットの直後に問題を解いている
□環境を変える仕組みを用意したか
□自分なりの集中力スイッチを探しましょう
